書籍名:ストレングス・トーク
行動の問題をもつ子どもを支え・育てる
著 者:井上 祐紀
出版社:日本評論社
一般に、疾患の治療は患者の苦痛となる症状を取り除くことが主な目標となりますが、精神障害や発達障害など、慢性的に経過する障害では、「医学的モデル」のみでは支援が行きづまることをしばしば経験します。著者は当事者のポジティブな面に着目し、「ストレングス・トーク」として、様々な行動上の問題をもつ子どもの「隠れた強み」を見出すことで、支援者と当事者、家族との信頼関係を築き、その人なりのやり方で問題を乗り越えるような支援を提唱しています。本書では具体的な対応について、年代別に事例を通して書かれており、子どもの家族や様々な職種の支援者に大変役立つ内容です。
社会福祉法人青い鳥 横浜市東部地域療育センター所長
高橋雄一