書籍名:児童虐待から考える
社会は家族に何を強いてきたか
著 者:杉山 春
出版社:朝日新聞出版
<おすすめコメント>
著者は、これまでも児童虐待による死亡事例を丁寧に取材し、報道だけでは知ることが困難な事件の本質についての考察を、数々の著書に記しています。本書においても、数年前に県内で発生した虐待死事件のルポを冒頭に、社会が求める家族規範によって追い詰められていく保護者の苦悩に着目しており、自ら支援を求めることができない保護者に関わっていくことの重要性を改めて認識する機会となる一冊です。
相模原市こども・若者未来局 こども家庭課長
江成敏郎