
書籍名:雪の花
著 者:吉村 昭
出版社:新潮文庫
<おすすめコメント>
この本では、江戸時代の福井藩の一町医者である笠原良策が苦労して種痘を地元に持ち帰り、さまざまな妨害にもめげず、天然痘と戦った史実に基づいた感動的な物語である。
その中で、ワクチン忌避は問題ではあったが、当時は民衆も基礎知識もない時代であり理解できなくはない。しかしながら、一般的な医学情報が入手可能な現代においても、一部ではあるが保護者によるワクチン忌避はこども達にとっては大変大きな健康問題である。残念ながらワクチン忌避者はワクチン接種が保護者の個人の自由選択という認識しかなく、こどもの人権は無視されているし、社会の感染症流行阻止という役割についての認識は欠如している。現代のネット環境における検索アルゴリズムにも問題がある。正しい知識と情報提供の継続が重要である。
神奈川県小児科医会会長
相原 雄幸









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